今回比較対象は当店でよく選ばれる通学に適した自転車です。
車両はともに同じメーカーの商品ですが、価格差が7千円あります。

上級車はステンレスカゴが標準装備となり、普及車は 鉄メッシュカゴが標準ですが、見栄えをあわせる為、普及車にもステンカゴを装着しました。

外観

外観はパッと見違いがないように見えますが実際の部品構成を見てみましょう。

上級車

定価43800円

普及車

定価32800円+ステンカゴ代 = 36800円

ライト

LED「2灯」と「1灯」の違いで明るさがずいぶん違います。

部品単価の差は約2000円

LED2灯 サイド反射板付

LED1灯

変速レバー

「グリップタイプ」と「レバータイプ」でグリップタイプのほうがフルカバーなので砂やホコリが入りにくい構造です。

部品単価の差は約400円

グリップタイプ

レバータイプ
(業界ではピアノタッチと呼びます)

ブレーキレバー

「総アルミレバー」と「レバー部のみアルミ」の違いです。

ハンドルクランプ部が鉄ですと華奢な感じですし年数が経つと錆びも浮きます。

部品単価の差は約400円

総アルミレバー

鉄クランプのアルミレバー

前ブレーキアーチ

「アルミ」と「鉄」でずいぶん雰囲気が違います。

こちらも鉄は華奢な感じで経年変化で錆びてきます。

ブレーキの効き具合もアルミは カチッ とした感じで、鉄は うにゅ と効く感じです。

部品単価の差は約1200円

ダブルピポッド アルミアーチ

シングルピポッド 鉄アーチ

サドル

「スプリングカバー」がついていますし、表皮もサイドは破れにくくなっています。

部品単価の差は約200円

スプリングカバーあり

スプリングカバーなし

クランクアーム

写真ですとパッと見の違いがありませんが、材質が違います。

「アルミクランク」は錆びなくて良いです。「鉄」は経年変化で錆びます。

部品単価の差は約1500円

アルミアーム

鉄アーム

タイヤ

上級車の前はマイティーロード・後はロングライフ、 普及車は前後タフロードです。
ブリヂストンのタイヤラインナップでは上位から ロングライフタイヤ マイティロード タフロード となっております。

なぜ?後だけ一番良いタイヤが?

後は駆動する側(漕いで回す)なので擦り減りも早くパンクの頻度が多いからなんです。加重も後輪に多く掛かっていますしね。
前は転がってついてくるだけだから転がり抵抗の少ないタイヤがベストです。
よって、わざと前後違うタイヤにしてあります。
タフロードでも一般的なタイヤの中では充分に良いタイヤなんですが 上位グレードは違いますよ。

部品単価の差はロングライフとタフロードで約1000円

前輪:マイティーロード

後輪:ロングライフ

前輪:タフロード

後輪は前と同じタフロードタイヤ

後ブレーキ

「ローラーブレーキ」と「ダイネックスブレーキ」と言います。

「ローラーブレーキ」の方が安定した制動を長い期間保ち音鳴り(キーキー音)が出にくいです。万が一音鳴りが発生しても専用グリスを注入すると消えます。

「ダイネックス」は小さい音鳴りは調整で治りますが一時しのぎで基本交換しないと治りません。

部品単価の差は約500円

ローラーブレーキ

ダイネックスブレーキ

最後に肝心要のフレーム

上級車の車体はメーカーがスーパーメタル720と呼ぶ丈夫な鉄フレームです。普及車は普通の鉄です。
上級車は接合部もガッチリしています。
普及車は、それでもメーカー車なのでホームセンターで売られてる自転車と比べ丈夫ですが、高ければそれだけ安心感が得られます。 。

部品単価の差は・・・・・? フレーム交換するなら新車買えます。

フレーム接合部 補強あり

スーパーメタル720

補強なし
(こちらにはマークはありません)

いかがでしょうか?

ざっと見積もって部品価格 11700円 ほど違います。 (フレーム価格まで入れたらさらに違いが大きいです)

実際の販売価格差は7000円なので高いほうがお買い得?な気がします。 (この価格については当店売価となりますのであしからず。)(定価はメーカー価格に順ずる)

また、このページを見てこの部品に換えてくれ!と言われても工賃が発生しますし、部品により取り付け部の互換性がないものもありますので、一般自転車については部品のアップグレードはお勧めできません。